タイの仏教 −お坊さんに接するとき気をつけること−

お坊さんに接するとき気をつけること

 

 タイを旅行していると、黄色い衣を着たお坊さんを身近に見ることができます。そんなお坊さんと道で会ったら、お寺で話すことができたら・・・。とっても楽しい旅行の思い出になりますね。でも、お坊さんと接する時には、それなりのルールがあります。何と言っても、タイのお坊さんは「戒」と言う、普通の人が守ることがとても難しい規則を守って生活しているので、タイではとても尊敬されているからです。

 

心構え 『お坊さんはタイでは尊敬されていることを忘れないで!』

  お坊さんはとてもフレンドリーな人が多いので、ついつい、友だちみたいに接してしまいます。でも、タイではお坊さんはとても尊敬されているんです。そう、友だちみたいに接しても、決して、お坊さんが尊敬されていることを忘れないでください。そうすれば、自ずと態度にでます。

 

【道ですれ違うとき】

  歩道や狭い道を歩いているとき、向こうからお坊さんが歩いてきました。あなたなら、どうしますか?こんな時は、こちらが立ち止まって、道を譲ってあげてください。特に女の人は、すれ違いざまにお坊さんに触れないように気をつけてください。お坊さんは「戒」で、女の人に触れてはいけないのです。

 

【お寺にお参りするとき】

 タイのお寺にお参りするとき、暑いので、ついつい気軽な服装でお参りしてしまいます。でも、タイでお寺にお参りするときは、それなりにきちんとした服装でお参りしなくてはならないのです。女性の方は、ミニスカート、ホットパンツ、肩の出ている服、特に胸元の広く開いている服装は厳禁です。男性の方は、ランニングシャツ、短パンはやっぱり、きちんとした服装じゃありません。

 

【お坊さんと話すとき】

 私が教えている仏教大学では、「モンクチャット」と言う広場があって、語学の練習をかねて、学生が広場に来る観光客にタイの仏教や文化について、テーブルに向かい椅子に腰掛けて話します。このとき、女性の方は、お坊さんの真横に座らないように気をつけてください。「道ですれ違うとき」でも書きましたが、お坊さんは女の人に触れてはいけないのです。

  暑いせいか、お坊さんと話しているとき、ついつい、飲み物を飲んだり、お菓子を食べたりしたくなります。でも、お坊さんは昼の12時をすぎると、食べ物を口に入れることが「戒」によってできなくなります。飲み物はかまいませんが、お菓子を食べて、お坊さんにもそのお菓子をすすめて・・・なんてことを、12時がすぎたらしないようにしましょう。

 

【お坊さんと写真を撮るとき】

 お坊さんと写真を撮るときは、女の人はお坊さんの横に立たないようにしてください。できれば、お坊さんに立ってもらって、その前に座って記念写真を撮るようにしてください。

 

 

 いろいろ書きましたが、「難し〜ぃ」なんて思わないで、お坊さんと話して、楽しい旅行の思い出をたくさんつくってください。ポイントは、『タイではお坊さんは尊敬されている』、『お坊さんは女の人に触れることができない』です。これに気をつければ、自ずと態度に表れているから、大丈夫です。それに、間違いをしても、私たちは日本人ですから・・・。

  でも、「郷にいれば郷に従え」で行くことが、相手の文化を尊重することになるんじゃないですか?