日本語教育の現場 


日本文化を学ぼう(レジナ高校)
日本文化を学ぼう(9月30日実施)

2007年度前期募集要項

 当大学の日本語コースは、1997年に、キャンパス内の学生僧を対象に、単位外講座として開講されました。その後、学生僧のみならず、対象外の、一般僧、在家の人も参加するようになりました。そこで、日本語を勉強したいと言う地域の要望に応えるかたちで、2000年より、公開講座・日本語コースとなり、現在に至っています。

 2006年度は、毎・日曜日のみ、日本語T、日本語Uの2つのクラスが開講されました。コースは約40週(80時間)です。受講生は、タイ人僧、タイ国内少数民族の学生僧(以上32名)、ビルマ、ラオス、カンボジアからの留学僧(11名)、一般人は、中学生・高校生(15名)、大学生(13名)、社会人(27名うち年配者5名)と非常に幅広い年齢層が受講しました。

[地域の特徴] 

 チェンマイは、隣のランプーン県に日本工業団地があり、その社員のベットタウンとなっています。また、近年、日本からのロングスティヤーが増加しつつあるため、観光のみならず日常生活においても、日本語へのニーズは非常に高くなっています。

[日本語コースの特色] 

  • タイ語が話せる日本人による講座である。
  • 日本語検定試験対策ではなく、基礎を重視し、生活に役立つ日本語を目指している。
  • 気軽に日本語が勉強できる場である。
  • 本人が納得いくまで、何回も同じコースを受講できる。
  • 生涯学習の場としても日本語を勉強できる。
  • コースを終了すると、大学よりコース修了証が発行されます。

  [終了後の進路等]

  • 学生僧・一般僧・留学僧は、
    • 大学に視察に来た団体への通訳をしている。
    • 「少数民族教育推進ボランティア」や「恵まれない子どものためのチャリティ−」等のボランティア活動の通訳をしている。
    • キャンパスが設置されている寺を訪れる観光客に、タイの歴史・文化等を説明している。
    • タイ国籍の僧は、地域のコミュニティ−の中心となっている寺で、地域の人々に日本語を教えている。
    • ビルマ、ラオス、カンボジアからの留学僧は、帰国後、中学校・高校の日本語教員となっている場合が多い。
    • また、日本のNGOの現地スタッフとなっている場合もある。
  • 中学生・高校生は、
    • 大学の日本語学科に入学し、勉強を続けている。
  • 一般人は、
    • 習った日本語を生かして、現地日本企業ので働いたり、日本を顧客とした現地企業で働いたりしている。
    • また、公務員では、警察官、行政職等の職域で、日本語を生かしている。